ウォーレン・バフェット氏の言っていること

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実はバフェット氏とETFには深い関係が考察できます。今日はそのお話です。

ウォーレン・バフェットとETF

少しでも投資をかじっている方ならウォーレン・バフェット氏の名前はご存知でしょう。

長期投資で有名な投資家であり、世界の富豪ランキンでは常に上位をキープ、そしてかつて一度だけ世界一の富豪になったことがあります。

 

ウォーレン・バフェット氏は自身のファンドの株主に対して、年に一度書簡(てがみ)を送っています。

実は彼は今までに一度も書物を記したことがありませんので、この毎年の書簡が注目を集めるのは当然のことと言えるでしょう。

 

そして今年の書簡の一部を取り上げたニュースがこちら

(バフェット氏:ヘッジファンド報酬批判、1000億ドルは浪費-書簡:ブルームバーグ提供)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-27/OM05FN6TTDS001

 

 

バフェット氏が始めた賭け

バフェット氏は2007年に対戦相手を募集しました。

 

バフェット側の投資手法は『今後10年間のS&P500のパフォーマンス』ということで予め決まっていますので、対戦相手は『今後10年間でのヘッジファンドによるアクティブ運用の収益』ということになります。

(*アクティブ運用とは、銘柄を自ら厳選して運用するスタイル)

対戦に名乗りを上げたヘッジファンドは、厳選した5種類のファンドを10年間運用することになりました。そして10年間でバフェット氏の投資(S&P500のパフォーマンスとも言い換えられる)を上回ることを狙います。最終判定は双方の【運用コストを差し引いた後の利益】で競います。

この勝負に互いに100万ドル(11000万円)を賭けました。期間は200811日~20171231日までですので、今年(2017)末で勝負は終わりですね。

 

ゲームの行方は?

上のブルームバーグの記事には、現在までの途中経過の記載があります。勝負の行方はもちろん最後までわかりませんが、ほとんど決着がついてしまったかのようです。 

汗をカキカキ、銘柄を選別して10年間がんばってきた方々が、何もせずに(失礼)S&P500にただ乗っかってきた方達に負ける・・・という現実は人間の本能としては受け入れがたいものがありますが、実際に起きた投資の現実でもあります。

バフェット氏の主張

ただ、ここで勘違いをしてはいけない事実があります。それはバフェット氏は、【銘柄選別投資(アクティブ運用)は意味がなく、全体投資(パッシブ運用)をしていればいい】・・・と言っているわけでは決してないのです。

 

バフェット氏が常日頃から批判しているのは【ヘッジファンド業界の高額運用報酬】のことです。

彼の口癖は「高額の運用報酬は猛烈な勢いで資産を食い潰す」・・です。

 

上のブルームバーグの記事にもあるように

「桁外れの利益を得るのは大抵、運用者であり、顧客ではない」・・と断言しており、

 

「大口投資家も小口投資家も低コストのインデックスファンドから離れるべきでない」

・・と言っています。

 

ここでいう【低コストのインデックスファンド】とは一体何でしょうか?

そうです、これはまさにETFのことです。

 

ウォーレン・バフェットも勧めるETF

バフェット氏が投資を始めた頃は当然のごとくETFなどはなかったわけですが、現在ではフルに活用出来る環境が整っています。

 

以前に記事に書いたジョージ・ソロスもETFを便利にフル活用しています。

(弊著:ETFとは何ぞや、実例で知る)

https://www.etf-gateway.jp/tatsuya-aoyama-02/

 

そして今回のウォーレン・バフェット然りです。そんな彼らと全く同じ投資が、小口でしかも低コストで一般投資家も出来るわけですから、良い時代になったものです。

昨今の米国でのETFブームは、間違いなくバフェット氏の発言の影響も大きいものと思います。

★そして、この話にはオチがあります。

実は最近はヘッジファンドも「高額報酬はそのまま」に、自分たちもETFでかなり運用している実態があります。運用コストだけで鞘が抜けますね。彼らの倫理観が問われています。