手軽に投資できる金ETF 伝説の投資家が注目する金(ゴールド)とは?

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(写真=PIXTA)

 英国の国民投票でEU離脱派が過半数を占めることが決定的となった直後、ちょうど取引時間中だった日本を筆頭に、世界各地で株価が急落しました。その事実は広く報道されたので周知のことかも知れませんが、実は対照的に急騰していたのが国際金価格です。

英国を巡る騒動のみならず、2016年は早々からグローバルに荒れ模様の相場が続いてきました。世界経済の先行きへの不透明感が強まり、株式をはじめとするリスク資産から資金を引き上げる動きが顕著となったからです。いわゆるリスクオフという風潮で、そういった局面で避難先として注目されがちなのが金(ゴールド)です。現に、英国のEU離脱派勝利決定直後のみならず、年初から国際金価格は上昇傾向を示しています。

昨年暮れに米国のFRB(連邦準備制度理事会)がいよいよ利上げに踏み切る可能性が高まったことから、金価格は1000ドル割れ寸前の水準まで下落していました。金(ゴールド)を保有していても利息は得られないため、巷の金利上昇が悲観材料とみなされるからです。

しかし、年が明けてリスクオフのムードが強まってくるとともに急反発し、2月の前半には早くも1200ドル台に到達。3月に入ってからいったん調整した後、反発色を強めて5月初旬には1300ドル台に乗せました。

そして、上昇があまりにも性急だったことから1200ドル付近まで反落したものの、冒頭でも触れたように、英国の騒動を機に5月の高値をあっさり上抜いたわけです。

 

リスクオフになると「金(ゴールド)」が注目される理由

 

いったいなぜ、リスクオフになると金(ゴールド)に資金が集中しやすいのでしょうか? そのことには、太古から世界中の人々に珍重されてきた実物資産であるという事実が大きく関係していると思われます。

まったく無価値の紙きれと化したり、燃えてなくなったりすることはありえません。しかも、世界のどこでも国際価格に基づいて現金化できます。

こうしたことから、不安が募っている場面でも安心して保有できる資産として脚光を浴びがちなのです。“有事の金(ゴールド)買い”とも呼ばれているように、世界経済の先行きに対する懸念や地政学リスクの高まりなどがその価格に反映されやすいという特性があります。

英国で国民投票が実施される直前には、かのジョージ・ソロス氏が金や金鉱株(金を採掘する鉱山会社の株式)への投資を活発化したとも報道されました。ソロス氏とは、かつて英ポンド売りを仕掛けて英国中央銀行の介入を打ち負かしたことでその名を轟かせた伝説のトレーダーです。

年初早々から中国経済を悲観視してきたソロス氏は、株式市場から資金を引き上げるとともに、安全資産として金へのシフトを進めたと伝えられています。結果的に、その判断は適切だったと言わざるをえないでしょう。

 

金(ゴールド)に投資する3つの方法 「金ETF」で気軽に

 

英国がいつどのようなかたちでEUを離脱するのかという道のりや世界経済への影響も定かでないだけに、今度も何度となくリスクオフの動きが顕在化する局面が訪れるかもしれません。では、そういった際に一般の個人投資家が金への投資を行うとしたら、どのような手段があるのでしょうか?

まず挙げられるのが金地金(インゴット)ですが、かなり高価なことも確かですが、500グラム未満のものを選ぶとバーチャージと呼ばれる手数料が発生してしまいます。コインについても、加工に手間がかかる分だけ価格設定が割高なことが難点です。

一方、金価格以上に派手な値動きを期待できる投資対象として、ソロス氏も目をつけてきた金鉱株という手も考えられます。ハーモニー・ゴールド・マインズ(HMY)がその一例で、金価格よりも値動きが荒くなる傾向がうかがえ、その点が魅力であるとともに注意事項でもあります。

金(ゴールド)に注目するのは初めてという個人投資家でも少額から気軽にチャレンジできる手段としては金ETFが選択肢としてよいのではないでしょうか。金価格に連動するように設計されており、いくつかの銘柄が上場していますが、世界的に最も多くの純資産を獲得しているのが「SPDR(スパイダー)ゴールドシェア」(GLD)です。

また、金鉱株の3倍の値動きをするブル・ベア型など、よりアグレッシブにリターンを追求できる金ETFも上場しており、様々なニーズを満たしてくれることでしょう。今後、リスクオフのムードが強まってきた局面では、他の資産のリスクをヘッジする意味で、も金(ゴールド)に注目してみてはいかがでしょうか

  

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