
投資初心者へ向けてよく言われる、銘柄選びのアドバイスとして、「まずは身近な銘柄から投資すること」といったものがあります。
あまり知らない会社、興味が無い業界に対して、今ブームだからと闇雲に手を出してしまうことを戒める意味でも有効なアドバイスです。
値動きに敏感な中・上級の投資家であれば、一時的なブームとして盛り上がっている銘柄に投資をしても、勢いに乗って利益を得ることができるかもしれません。
ただ、初心者の方にとって、自分が興味・関心もない商品を取り扱う会社に関するニュースを、その時々に応じて敏感に判断していくことはなかなかハードルが高いように思います。
■銘柄選びに苦労したくない! そんな人には「世界最大の時価総額」を誇るETF
投資初心者の方、またはいつも銘柄選びに困っているというような方にもご紹介させていただくことが多いETFとしては「SPDR S&P 500ETF Trust」(通称:「SPY」)などがあげられます。
「SPY」は米国の代表的株価指数であるS&P500種指数に連動する成果を目指すETFで、世界最大の時価総額を誇るナンバーワンのETFです。
「人気のものには理由がある!」とよく言われますが、その人気の理由としては、
①米国を代表する株価指数S&P500種指数に連動させる設計であること、
②S&P500種指数を構成する銘柄は国際的な優良銘柄が揃っていること、
③業種も伝統的な企業からハイテクまで業種の偏りも少なく分散投資効果が高いこと、
などが上げられます。
国際優良企業の集まりということで、配当利回りが2%を超えている点なども魅力です。
■アップル、マイクロソフト、アマゾン…みんなが知っている国際優良企業に投資!
実際に「SPY」を構成する銘柄を見ていただきますと、我々にも身近な、そして一度は使ったことがある、耳にしたことがある企業がずらりと並んでいます。
「SPY」構成銘柄
ファンド上位銘柄 | 構成比率 |
アップル | 2.936% |
マイクロソフト | 2.237% |
エクソンモービル | 2.104% |
ジョンソン&ジョンソン | 1.751% |
GE(ゼネラルエレクトリック) | 1.540% |
アマゾンドットコム | 1.516% |
フェイスブック | 1.507% |
バークシャー・ハサウェー | 1.483% |
※2016/5/20ブルームバーグデータよりインヴァスト証券作成。構成銘柄は変動します。
アップル社はiPhone、マイクロソフト社はパソコンのWindowsOS、エクソンモービルは石油、ジョンソン&ジョンソンは絆創膏などが日本では有名ですね。
アマゾンやフェイスブックなど一昔前ならハイテク新興企業として扱われていましたが、今では日常の一コマとして定着したような感もあります。
これらの企業は米国だけでなく、日本をはじめとした世界各国で展開していることから、国際的な分散投資もこれ一本で可能と言っても過言ではないのがこのETF投資の醍醐味です。
慣れてくれば好みの銘柄等も出てくるかと思いますが、もし最初にETFの銘柄選びに迷ってしまうようなことがあれば、「ETFでナンバーワンの時価総額」「あなたの身近な商品を取り扱う国際優良企業に投資できる」、この「SPY」を選択肢として考えてみても良いかもしれません。