米国の利上げが大注目!これまでの時系列背景と利上げ時期を予想!

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こんにちは!テクニカルアナリストの山口です。

 

8月25日から27日にかけて米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されたカンザスシティ連銀主催の経済政策シンポジウム以降、マーケット(市場参加者の間)では米国の利上げ期待が急速に高まってきており、注目が集まっています。

 

金利が上がると、株式や債券価格の下落も想定されます。

ドル円相場においては、米国の利上げ自体、直接的なシナリオとしてはドル高材料になり得ますが、利上げによって株価が大きく下落すると、リスクオフにより円が買われるという間接的なシナリオも無視できません。

また、リスクオフシナリオとなる場合、新興国通貨や新興国市場の株式に与える影響も大きいと考えられます。

 

そこで今回は、ここにきて利上げ期待が高まってきた背景やこれまでの経緯について2013年まで遡って時系列で確認し、更に現在の市場(マーケット)の雰囲気、FEDの責務やマーケットに対してのスタンスについても触れた上で、現時点での米国の利上げの時期を想定していきたいと思います。

 

なお、これまでの経緯を飛ばしたい方は、目次の 2 【現状から見ると9月ではなく12月の利上げが有力?】からご覧いただければと思います。

 

 

○以前からFEDは利上げをしたかったが、なんやかんや(国内や海外の事情)で利上げができなかった。ここにきてマーケットがちょっと落ち着いてきたから、なんとか利上げに向かいたい

○現在のマーケットは9月の利上げをイメージしていない

○恐らく、何もなければ利上げは12月に

○FedWatchをチェックしよう!

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目次

1 【利上げ期待が高まってきた背景】

まず、利上げ期待が高まってきた背景について時系列で、できるだけ軽いタッチでお伝えしていこうと思います。

 

1-1 【2013年5月22日 バーナンキ・ショック! 利子を取り戻せ!】

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最初は2013年5月まで、遡ります。ベン・バーナンキ第14代FRB議長(当時)は2013年5月の議会証言で「もうそろそろ、量的緩和を終了するよ(資産買入規模の縮小=テーパリング)」「そしたら、今度は利上げを検討していくよ」と発言します。

俗に言う「バーナンキ・ショック」です。この発言を受け、マーケットは一気にリスクオフになり特に新興市場を中心に株価は下落、米ドル/円はリスクオフにより売られましたが、それ以上に新興国通貨が売られる展開になりました。

 

 

 

1-2 【2013年12月18日~2014年10月29日 バーナンキQE3辞めるってさ!(資産買入規模の縮小)】

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2013年12月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、来年1月に量的緩和第3弾(QE3)の金額の縮小が決定します。

具体的には毎月850億ドル買い入れていた債券を、翌年1月から毎月750億ドルへ100億ドル分、縮小することを決定しました。(テーパリング開始)

そして、その後のFOMCでも連続で100億ドルずつ買い入れ金額を縮小し、2014年10月29日のFOMCで買い入れは終わり。量的緩和第3弾(QE3)は終了します。量的緩和は辞めましたが、10月のFOMCの時点では、米国のゼロ金利政策は「相当な期間」続けるって言っていました。

 

1-3 【2014年12月17日 FED2015年の抱負「あたし達4回利上げしたい!」】

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2014年12月17日のFOMCでは、イエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2015年末で1.125%(中央値)でした。

当時の政策金利は0.00-0.25%ですから、まん中を取って0.125%です。2014年末におけるFEDメンバーの2015年の抱負は来年4回(1.125%=0.125%+0.25%×4回)利上げをしたいと思っていたということです。

 

 

1-4 【2015年3月18日 出鼻をくじかれるFED !「2015年は2回の利上げでいいかな?」】

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ところが、2015年は年初にスイス・ショック(スイス中銀がスイスフランの上昇を防ぐためにおこなっていた政策を直前まで続けるって言ってたくせに、突然、やめたことでスイスフランが大暴騰してしまう事件!)や米国内においては寒波、原油価格の下落、さらに、米国以外の国が政策金利を引き下げたことでドル高になってしまい、米国は利上げができる状況ではなくなってきます。

2015年3月18日のFOMCでは、イエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2015年末で0.625%(中央値)でした。(0.625%=0.125%+0.25%×2回)

「今年の利上げは2回でいいかな」という雰囲気になってしまったということです。

 

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2015年6月17日のFOMCでは、「年明けの寒波が凄かったね!」あと、「雇用はいいけど原油(安)がね!」ということで利上げは見送られましたが、イエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2015年末で0.625%(中央値)と3月のFOMCから据え置きでした。

 

1-5 【2015年8月のジャクソンホール会議!イエレンFRB議長は参加せず!】

2015年8月末のジャクソンホール会議にイエレンFRB議長は参加しませんでした。

ジャクソンホール会議が注目されるようになった一番の理由は、2010年に遡ります。

2010年のジャクソンホール会議で、当時FRB議長だったベン・バーナンキ第14代FRB議長が、「量的緩和第2弾(QE2)を始めるよ!」と言ったことにあります。特に、これ以降マーケットは毎年夏におこなわれるジャクソンホールを心待ちにするようになったのです。

ジャクソンホールの講演で、「今後の米国における金融政策の手がかり(ご神託?)があるかも!!」というイメージをマーケットは持つようになったということです。

でも、ジャネット(イエレン)FRB議長は、2015年のジャクソンホールの舞台に立ちませんでした。オーディエンスはさびしかったのではないでしょうか!

 

1-6 【2015年8月末 あー、ベシッ! チャイナ・ショック! 】

2015年8月末の「チャイナ・ショック」は記憶に新しいところだと思いますが、これを受けて世界的に株価が下落。マーケットはリスク・オフ(リスク回避)に傾き、米ドル/円は8月24日、1日で122円台から116円台まで下落。日経平均も前日比でマイナス895.15(24日終値18,540.68、21日終値19,435.83)と大幅下落となります。

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2015年9月17日、世界が一気にリスクオフに傾く中で開催されたFOMCでは、やっぱり利上げが見送られ、イエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2015年末で0.375%(中央値)へ6月のFOMCの0.625%(中央値)から下方修正。(0.375%=0.125%+0.25%×1回)

「年内の利上げは1回ぐらいしかできないよね。」といった状況になってしまいました。

 

1-7 【2015年12月16日 やっとのことで、 米国利上げへ…】

2015年12月16日のFOMCになると、チャイナ・ショックもなんとか落ち着き、米国の雇用や個人消費も強く、やっとのことで(?)政策金利を0.00-0.25%から0.25-0.50%に0.25%引き上げられることとなります。

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そして来年(2016年)の抱負。

2015年12月16日のFOMCでイエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、翌2016年末で1.375%(中央値)でした。

0.25-0.50%なので真ん中とって0.375%ですから、2016年末に1.375%ということは、2016年内に4回の利上げということです。

 

1-8 【2016年1月~2月 中国、欧州、原油もか!】

2016年に入ると、また中国株が下落!更に欧州株が銀行株を中心に暴落!産油国の増産凍結が合意に至らず原油が1バレル26ドル台まで下落したことなどにより、マーケットはまたしてもリスクオフに傾きます。

2015年末に19,000前後で推移していた日経平均株価は1月末の日銀金融政策決定会合でマイナス金利を導入したにもかかわらず2016年2月には15,000割れまで下落。

米ドル/円は日銀のマイナス金利導入後に120円台まで回復したものの120円台は3日しかもたず、2月11日には111円割れまで下落してしまうほどに。

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3月には、これらもある程度落ち着いてきましたが、2016年3月16日のFOMCでは「アメリカの雇用は強いけど、なんか世界的なリスクと(原油を中心に)物価が上がらないね」ということで、利上げは行われませんでした。

なお、3月FOMCにおけるイエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2016年末で0.875%(中央値)と昨年末から0.50%下方修正されました。(0.875%=0.375%+0.25%×2回)

「今年は2回でいいかな」と言う状況に。

 

1-9 【2016年6月17日 ね~イギリス?EU向いて?】

2016年6月17日のFOMCでは、6月3日の米5月雇用統計が非常に悪い数字に。

今まで毎月20万人増ぐらいでとっても良かった(非農業部門)雇用者数の伸びが3.8万人増(市場予想:16万4千人増)になってしまいました。

これに加えて、「来週はイギリスのEU離脱を問う国民投票(6月23日)がある!」「世論調査ではEU離脱支持が優勢だ!」ということで、「ここは米国の雇用が大丈夫なのか、もう1回確認しておこう」、「イギリスの国民投票の結果も先行き不安だし」という意図もあって(か?)利上げはおこなわれませんでした。

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ちなみに、6月FOMCにおけるイエレンFRB議長をはじめとする参加メンバー17名がイメージする今後のアメリカの政策金利(所謂ドット・チャート)は、2016年末で0.875%(中央値)と3月のFOMCから変わらず。(0.875%=0.375%+0.25%×2回)

 

 

1-10 【2016年6月23日 イギリスEU辞めるってさ 7月27日 だめだ、こりゃ~】

年8回開催されるFOMCで1月、4月、7月、10月のFOMCは「お触書き」の声明文のみ、3月、6月、9月、12月のFOMCは「お触書き」の声明文だけでなく、FEDの物価や金利見通し(ドットチャート)等に加え、FRB議長の説明(会見)があります。
したがって、政策金利を変更するならマーケットへの説明をするためにも3・6・9・12月が有力なのですが、以前からイエレンFRB議長はイエレンFRB議長の会見等が無いFOMCでも、「金融政策の変更をおこなうかもしれないし、その時には、会見をおこなうよ」と発言していました。したがって7月27日のFOMCでの利上げの可能性はあったと思っています。

しかし、2016年6月23日におこなわれたイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票の結果は、離脱51.9%・残留48.1%で「EU離脱」に!

これにより、マーケットが大きくリスクオフに傾いたことや、更に、7月8日に発表された米6月の雇用統計で(非農業部門)雇用者数の伸びが28.7万人増(市場予想:18万人増)と強かったものの、その前のとっても少なかった5月分が3.8万人増から更に1.1万人増に「下方修正」されたことなどもあって、7月のFOMCでも利上げは見送られることとなりました。

※6月24日の英ポンド/米ドル:始値1.5008 高値1.5012 安値1.3235 終値1.3637

※6月24日の英ポンド/円:始値160.00 高値160.10 安値133.12 終値139.48

※6月24日の日経平均株価:始値16,333.87 高値16,389.17 安値14,864.01 終値14,952.02

個人的には、もし英国の国民投票の結果が「EU残留」だったなら、7月のFOMCでの利上げもあったのではないかと想像しています。

 

1-11 【2016年8月26日 ジャネット! ジャクソンホールに立つ!】

7月のFOMC以降は特に米国を中心に株式市場も底堅く、また、外国為替市場も安定的に推移していました。8月5日の雇用統計も強い結果でした。

リオ・オリンピックも大きな混乱はなく安倍マリオが土管からドカン?と登場して終了。

そしてこのときをむかえます。

8月25から27日にかけて行われたジャクソンホール会議で、ジャネット・イエレン第15代FRB議長は「最近利上げしてもいいかなって思う雰囲気になってきたね。(この数カ月で利上げ実施への説得力が増した)」と発言。

更に、イエレンFRB議長の昔の師匠でもあり補佐役でもあるフィッシャーFRB副議長がCNBCに対し

「8月の雇用統計が良かったら利上げするかもよ!(8月の雇用統計がFOMCの決定に影響)」、「イエレンFRB議長の話は9月に利上げするかもってことだよ(イエレンFRB議長の講演は9月FOMCでの利上げの可能性と整合)」とコメントしたことから、アメリカの利上げ期待がマーケットで盛り上がってきたというのがこれまでの経緯です。

※「」内は筆者の創作()内が実際に報じられた発言

 

1-12 【2016年9月2日 それでもアメリカの雇用は弱くない!】

9月2日に発表された米8月雇用統計は(非農業部門)雇用者数の伸びが15.1万人増(市場予想:18万人増)、失業率4.9%(同4.8%)、平均時給前月比プラス0.1%(同プラス0.2%)と予想に対してはちょっと悪い数値。

でも、前回7月分の(非農業部門)雇用者数は25.5万人増から27.5万人増に2.5万人のびました。(上方修正)

また、これらの数値は確かに市場予想に比べると弱い結果ですが、FEDが利上げを延期しようとする程に、「悪い数値では無い(どちらかと言えば良い数値)」と考えられます。

したがって「やっぱり、アメリカの雇用は悪くなさそうだ」というのが今の状況だと思います。

 

1-13 【2016年9月までのまとめ やりたかった やりたかった できなかった No! 利上げ!】

ここまで見ていただいた通り、おそらくFEDは利上げがしたかったというのが実情だと思います。ただ、「利上げができそうかな」というタイミングで、アメリカ国内外で何かしらの問題が発生してしまい、利上げができなかったというのがこれまでの背景だと思われます。

そして、今7月以降のマーケットが安定していることや、且つ、米国の景気や雇用も悪くなさそうだということで、そろそろ利上げをしたいとマーケットにシグナルを発しているんだと思います。

 

 

2 【現状から見ると9月ではなく12月の利上げが有力?】

現状からいえば、個人的には9月のFOMCでの利上げは無く、早くても12月のFOMCになるのではないかと思っています。ここではその理由について、FEDの2つの責務とマーケットに対する姿勢、また、マーケットの状況という3点を踏まえて、お伝えしたいと思います。

 

2-1 【FEDの責務とスタンス】

まず、最初にFEDの責務とマーケットに対してのスタンスについてお伝えいたします。

 

2-1-1 【FEDの金融政策と2つの責務(デュアル・マンデート)】

ご存知のとおりアメリカの金融政策はFOMC(米連邦公開市場委員会)によって決められます。アメリカの連邦準備法において、「FOMCの金融政策の目的」は「最大雇用」「物価安定」及び「長期金利の安定」となっています。

特に「最大雇用」「物価安定」については「2つの責務(dual mandate デュアル・マンデート)」と言われていて、FEDにとって、この2つが非常に重要な指標になっています。

雇用統計消費者物価指数(CPI)がマーケットで注目される理由もこれでわかります。

 

2-1-2 【FEDのスタンス マーケットとの対話を重視する】

以前から、FEDはマーケットとの対話を重視するスタンスをとっています。対話とは何かと言うと間接的、時には直接的に、「こんなことをやっていく(かも)よ!」と示唆をしながら、金融政策を決めていくということです。

何故そんなことをするのかというと、突然、金融政策を変更するとマーケットがびっくりしてしまうからです。

実際、上でお伝えした2013年5月のバーナンキ・ショックなどは、バーナンキFRB議長の発言によって、アメリカだけではなく、世界中のマーケットがびっくりして世界的にリスクオフに向かってしまったわけですから、過去のいい(?)教訓だと言えます。

FEDは、それとなく「もうそろそろ利上げをするよ」「利下げするよ」というニュアンスのことを、直接的な表現ではないにしろアナウンスをすることで、マーケットに大きな混乱を与えないよう配慮しているのです。

 

2-2 【マーケットが抱く利上げ時期のイメージとFEDのコミュニケーション】

ここでは現状マーケットが抱く利上げ時期のイメージについてお伝えし、今後の利上げ時期を探っていこうと思います。

 

2-2-1 【マーケットが抱く利上げ時期のイメージ】

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結論から申し上げますと、現在のマーケットは、早くても今年12月のFOMCでの利上げはイメージしつつあるものの、9月の利上げには懐疑的な見方をしているようです。

上の図はシカゴの金利先物から計算される今後のFOMCでの利上げの確率を示したもので「FedWatch」と言います。

上の図では、9月21日のFOMCでの「据え置き」「利上げ」の確率(それぞれ79%、21%)になり、更に9月以降のFOMC各会合毎の利上げ確率を一覧のグラフにしたものが、下の図になります。(9月2日時点)

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最初にお伝えしたとおりですが、一番左端2016年9月の2つの棒グラフを例にこのグラフの見方を説明すると、「9月のFOMCで政策金利据え置きの可能性は79%、利上げの確率は21%」となります。

これを9月、11月、12月と右に向かって順に見ていただくと、今年12月のFOMCでやっと利上げの確率が50%をやや上回るという程度で、マーケットは米国の9月利上げには懐疑的で、早くても12月の利上げというイメージを持っているということがわかります。

 

2-2-2【マーケットも利上げが近づいていると感じている】

現在、早くても12月の利上げというイメージのマーケットですが、以前に比べると利上げが近いと感じてきているのも実情です。

下の図は先程と同じFedWatchを今後のFOMC各会合毎の利上げ確率を一覧のグラフにしたものですが、約1ヵ月前(8月4日時点)のものになります。

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実は、8月4日時点においてマーケットは2016年内どころか、来年2017年6月(のFOMC)でさえ、利上げがイメージされていなかったのです。

様々な経済指標の影響もありますがFEDのコミュニケーションによっても、「利上げが近いのではないか」とマーケットが思い始めてきているのです。

 

3 【まとめ 現状は、米国の利上げは早くて12月?  FedWatchは要チェック!】

いかがでしたでしょうか?

今、ニュースで騒がれいる米国の利上げをめぐっては、裏側にはこんなストーリーとパワーバランスが隠れています。

FEDは米国経済だけでなく世界経済、更には、マーケットの空気を読もうとしながら、金融政策の変更のタイミングを外し続け、マーケットは米国の利上げについてのメディアの報道やアナリストの予想などに振り回されながら、米国の利上げに懐疑的になってしまったというのが、これまでの2年間です。

米国の雇用は良好で、FEDは政策金利を引き上げたいと常々思ってきたわけですが、今、マーケットは米国の9月の利上げはイメージしていません。12月の利上げでさえ、マーケットへの織り込み度合いはまだ50%程度です。

したがって、なんとかマーケットに利上げをイメージして貰おうと、イエレンFRB議長の講演やフィッシャー副議長などの発言などを利用して、マーケットとコミュニケーションをとっているのだと考えられます。

もちろん、今後FEDが更にマーケットとのコミュニケーションを重ねることで、9月の利上げの可能性が高まることも排除はできません。

それでも、今現在は早くても12月14日のFOMCで利上げというのが、マーケットのイメージなのではないでしょうか?

株やFXをやっている人にとって、米国の利上げは大変インパクトが強いイベントになるので、今後の動向が気になりますよね。

いち早く米国の利上げ時期を探りたいのであれば、FedWatchをチェックしてみるのも一つです。

FedWatchのサイト(CME)

※FedWatchとはシカゴの取引所に上場するのフェデラルファンド(FF)金利先物の価格を元に算出される、FOMCの各会合毎の「利上げ」「据え置き」「利下げ」の確率を示したものです。なお、米国の政策金利が0.25%(25ベーシスポイント)毎に変更されると仮定して計算されています。

マネーハッチ