EU離脱で注目されるのは金だけじゃない!原油の魅力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

英国EU離脱で注目集める金、原油

英国の国民投票においてEU離脱という選択を行ったことで、為替、株式市場は大きく動きました。EU離脱自体が未知の領域であり、今後どうなるか分からないという英国およびEUの『不確実性』が嫌気される中、まず注目を集めているのが金(ゴールド)です。

>> ヘッジファンドも!ジョージソロスも!世界が大注目する金!

実際に英国国民投票の結果が判明した際には金価格が上昇しました。『安心感のある実物資産』として金が注目されている訳です。

米国の利上げ見通しが不透明になりつつある中、金にはすでに高い注目が集まっておりますが、これから注目が高まる銘柄として期待しているのが、実は原油です。

 

利上げ見送りなら投機資金が原油に流入?

なぜ利上げ見送りで原油が注目されるのか?

それは利上げを期待して米国債などに集まっていた資金が株式市場やコモディティ市場に流入する可能性があるからです。

市場では英国がEU離脱を選択したことで「米国の利上げが遠のく」と見ています。世界経済がどうなるか分からない状況なのに米国だけ利上げしているような場合じゃないというわけです。

これまでは年内に1-2回程度利上げを行う可能性が高いと考えられていましたが、利上げの期待度を図るFedWatchにおいて、現時点で年内の利上げを見込むのはわずか13.9%となり、年内据え置き予想が82.5%と大勢となっています。

00_FEDwatch_160705 ※CME FedWatch

 

通常、金利の上昇局面では米国債の利率が良くなりますので運用魅力が増します。すると金利を生まないコモディティよりも米国債の方が有利だということで、コモディティ市場からは資金が流出しやすくなります。

逆に金利が下がっていくような局面においては、米国債の金利の魅力が薄れるため、株式市場やコモディティ市場への資金流入が進みやすくなります。

要は、

米国の金利引き上げ ⇒ 商品市況から資金流出が進みやすい

米国の金利引き下げ ⇒ 商品市況への資金流入が進みやすい

と大まかに認識いただければと思います。

今回、金利の引き下げまで見込むのは早いかもしれませんが、米国の金利引き上げが先送りになると言うことであれば、コモディティ市場にとっては追い風となる可能性があります。

 

原油は投機的商品の代表格!

いろいろな投資対象がある中で、原油は値動きも大きく、短期的な値上がり、値下がりを狙うことを主眼とした投機色が格段に強い商品です。

同じコモディティとして人気が高い金(ゴールド)と比較すると、金はそのものが実物資産として価値がある上、純金積立のように毎月コツコツ積み立てるなど、短期的な値上がりだけを狙って取引する参加者ばかりではないという特徴があります。

一方で原油の場合、実物資産として原油そのものを必要とする投資家はいませんし、株や債券のように配当などの副収入を生むこともありません。

やはり価格変動を狙うと割り切ってお取引いただいた方が良い商品です。

実際に取引を行うにあたっては原油の過去の値動きなどをしっかり認識しておいて損はありません。

 

原油が大きく動く時には投機資金の流入あり!

そもそも原油取引が大きく注目を集めたのは、2004年ごろから2008年にかけてのことです。

01_NY原油1_160705※ブルームバーグよりインヴァスト証券作成

80年代90年代とそれまでずっと20ドル前後をうろうろしていた原油価格が、中国をはじめとした新興国のめざましい経済成長により需要が増えたことで大きく上昇していきました。

 

当時、40ドル、60ドル、そして100ドル超と原油価格が上昇していく中で、需要と供給に詳しい原油の専門家ほど「こんな価格はありえない」と折々解説していた記憶があります。

本来、需要と供給をもとに決定される原油価格も、このときすでに価格変動の大きさや相場上昇の勢いに注目したヘッジファンドや欧米の投資銀行から投機資金が流入してきたことで、需給では説明できない異常価格と言われるほど相場が押し上げられていきました。

ところがリーマンショックを経て、そうした投機資金は一気に原油市場から離れていきます。140ドルまで上昇していた原油価格は一転して40ドルまで急落しました。

20ドル台から140ドル超という上昇の後に、140ドルから40ドルまで急落というジェットコースターのような値動きをしたわけですから、普段の価格変動の激しさも推して知るべしです。

 

リーマンショック後の金融緩和で原油市場は再び上昇へ

02_NY原油2_160705※ブルームバーグよりインヴァスト証券作成

リーマンショック後の世界的な景気減速懸念と、投機資金の相次ぐ流出により下落した原油価格ですが、その後休む間もなく上昇に転じています。

なぜでしょう?

これは米国の金融政策を決定するFRBが、世界全体が深刻な不景気を招かないよう、自らドルを大量に印刷して、市場に資金をばらまいたからです。

政策金利を引き下げ、QE(量的緩和)と呼ばれるドルのばらまき政策をその後もQE2、QE3と継続したことで深刻な不景気は回避され、株式市場や原油価格を下支えしました。

金利の引き下げや市場への資金供給はコモディティ市場に大きな影響を与えるという分かりやすい事例です。

 

供給事情が変化したことで下落続くも、利上げの不透明感から価格は回復傾向

米国の量的緩和は2014年に段階を追って縮小し同年10月を持って終了しました。一方で米国のシェールオイル開発会社をけん制するためと考えられる石油輸出国機構OPECが減産見送りしたことで、世界的に供給の過剰感が高まり、原油価格は再び下落しました。

2015年8月のチャイナショック、また米国の利上げ実施などを受け、さらに原油価格は下落しリーマンショック後の安値水準をも下回るなど「価格の底が見えない原油相場」などと報道されました。

しかしながら、年明け以降は米国の利上げも予定通りに進まず足踏みするような状況が続いたことで、原油価格は50ドル手前まで回復してきたというのが現在の状況です。

 

米国の利上げ動向と同じく注目されるシェール会社の動向

なお、原油を生産する産油国というと、サウジアラビアなどの中東の国というイメージが強いかと思います。実際のところすでに生産量ではロシアやアメリカが上位となっていることに注意しておくべきかもしれません。

1日あたりの原油の生産量の多い国
順位 国名 生産量(バレル)
1 サウジアラビア 1,152.5万
2 ロシア 1,078.8万
3 アメリカ合衆国(米国) 1,000.3万
4 中華人民共和国(中国) 418万
5 カナダ 394.8万
6 アラブ首長国連邦(UAE) 364.6万
7 イラン 355.8万
8 イラク 314.1万
9 クウェート 312.6万
10 メキシコ 287.5万
日本(注) 1.2万

出典:外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/crude_much.html

特に米国においては、シェール革命と呼ばれる、従来不可能とされたシェールという硬い頁岩層から多くの天然ガスや石油を抽出する技術が進展したことで、資源国化への変貌が見込まれています、これまで全世界の石油消費の2割を占めるなど、世界最大のエネルギー輸入国であった米国の事情は石油価格に大きな影響力を持つわけです。

 

03_リグカウント_160705

ただし、そうした中で今注目されるのがリグと呼ばれる石油の掘削装置です。

これは毎週発表される数字なのですが、すでに2014年に2000近くあったリグは、2015年4月には1000を下回り、現在では500を切る水準にまで落ちています。

これは2014年からの原油下落を受けて生産量を調整するためのものです。

すでに一部ではシェール会社の破たんなども見られましたが、シェール会社の動向については先行きの見通しが混在しています。

「シェール会社は収益性の高い(生産コストの低い)リグを選り分けて操業を続けているため生産にも財政的にもまだ余力がある」この場合、OPECとの体力勝負が今後も続くことになり、世界的な供給過剰となる見通しとなるため原油価格にとっては弱気と考えられます。

一方で、「いったん減らしたリグを再稼働するのは技術者の確保という点でも難しく時間がかかる。いざ重要が増えてもすぐに対応できない」といった声もあり、この場合、いったん原油価格が上昇トレンドに転ずれば早い展開も見込まれます。

国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長などは2017年には上昇に向かうなどとの見方を示していますが、上昇下落いずれにせよ、米国の利上げ動向やシェール会社やOPECの動向に注目しつつ、売買のタイミングを図りたいところです。

 

価格変動が大きい原油だからこそレバレッジなしの取引で

最後になりますが、実際に原油の取引を希望されるということであれば、まずはレバレッジなしの取引をオススメします。

東京商品取引所の原油先物取引を行う場合、取引に必要な証拠金は19万5,000円です。現在の価格から丸代金を計算すると約150万円になるのですが、いきなりレバ1倍の原油取引を150万円から始めるのは少しハードルが高いかもしれません。

少額から取り組みたいということであれば原油価格に連動するETFが最適かもしれません。

NY原油、いわゆるWTI原油と呼ばれる原油価格に連動するタイプのETFでもいくつか種類がありますので、各社のホームページなどで商品設計を確認いただければと思います。

ちなみにインヴァスト証券のトライオートETFにおいては東証ではなく米国上場の原油ETFを取り扱っています。証拠金1500円での取り組みが可能なことから実は人気の銘柄となっています。

レバレッジをかけず、なおかつまずは少額から取り組むことで、原油取引のダイナミックな価格変動を体験してみるというのはいかがでしょうか?

毎日コツコツ自動で積み上げる新しい資産運用

毎日自動でコツコツ利益を積み上げるまったく新しい資産運用。それがトライオートETFです。

まずは無料で口座開設して自動売買の成績を確認してみましょう!

お申込みは簡単。最短5分で完了!


新規口座開設とお取引で最大1万円プレゼント!

マネーハッチ