投資をしたことがない人にオススメのETFとは?

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■着実に注目を集めているETFとは

株式や投資信託などの金融商品のうち、最近人気が急上昇しているのがETF(指数連動型上場投資信託)です。いち早く欧米で普及し、ここ数年で日本でも比較的身近な投資手段となってきました。その名の通り投資信託の一種であり、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった特定の指数にパフォーマンスが連動するよう設計されているのが特徴です。

一般的な投資信託との大きな違いは、株式のように証券取引所(市場)に上場しており、取引時間中ならいつでも時価で売買できることです。しかも、株式などと比べると最低取引単位が小口で、FX以上に少額からトレードすることも可能となっています。

ETFの人気ぶりを端的に表しているのが、国内の全株式市場における売買代金ランキングです。なかでも「日経平均レバレッジ上場投信 <1570> 」は2位以下を圧倒しており、もはや不動の1位と言ってもいいでしょう。

名称に「レバレッジ」と入っていることからも想像できる通り、FXのようにレバレッジを効かせた投資成果が期待できます。日経平均株価が上昇すれば、その値動きの約2倍にも及ぶパフォーマンスが得られるわけです。しかも、同ETFの売買は1株単位。時価が1万円強の今ならば、1万円程度からの投資が可能となります。

例えば、米雇用統計の事前予想を上回る改善により、前夜のニューヨーク株式市場が大幅高を記録したとします。日本市場でもそれを受け好感が予想されるなど、FXに近い発想をもとに低予算でもトレードを仕掛けられるのです。

 

■ETFの魅力

現在、上場数の急増に伴い、先で触れたETFをはじめ多くの銘柄がそろっています。一般的なETFとは逆に、日本の株式市場が下落すれば、その値幅の約2倍の利益が出るインバース型もあります。また、ベンチャー企業専門の市場である東証マザーズや特定のセクター(業種)にフォーカスした指数、J-REIT(不動産投資信託)市場全体を反映する指数に連動しているETFも上場しています。

さらに見逃せないのは、海外の株式市場や、投資家の不安心理を反映することから別名「恐怖指数」とも呼ばれているVIX指数です。金やプラチナ、原油などのコモディティー(商品市場)を連動対象としているETFもあり、バラエティー豊かな銘柄です。

このように多彩な対象への投資が可能だということこそが、ETFの大きな魅力なのです。限られた予算でも幅広い国際分散投資を実践できますし、選択肢が多い分、収益チャンスが頻繁に訪れるとも捉えられます。

まずは少額から試し、トレードに慣れるに従い予算を増やしていく、あるいは対象を広げていくといったアプローチも可能です。その点ではまさに初心者にうってつけの投資手段と言えるでしょう。また、テレビや新聞、ネット上から情報を容易に入手できる指数に連動しているため、値動きを把握しやすい点でも初心者向きと言えます。加えて、国内の株式と同様の手数料が適用されており、取引コストもかなり低いのです。保有中のコストとなる信託報酬も、一般的な投資信託と比べれば非常に割安になっています。

もちろん、初心者でなくとも魅力的な存在であることは言うまでもありません。売買代金の所定の割合に相当する委託保証金(担保)を預けてトレードする信用取引が利用できるので、冒頭でも触れましたが、銘柄に限らずFXのようにレバレッジを効かせたトレードも可能となります。

 

■ETFの注意すべきポイント

このように、使い勝手が抜群でローコストのETFですが、注意すべきポイントもあります。

それは流動性の低い(売買高の少ない)銘柄も散在しているという点です。売買が活発でなければ、「間もなく下げに転じそうだから今のうちに売りたい」と考えたとしても、なかなか取引が成立しない恐れも出てきます。買う前に売買高をチェックしておくことは不可欠でしょう。

また、連動対象としている指数とパフォーマンスの間が大きくかい離している銘柄がある点も要注意です。過去のトラックレコードを確認し、指数との連動性がより高い銘柄を選ぶのが賢明です。

 

■ETFのまとめ

今回はETFについて簡単にご紹介しました。注意すべきポイントはあるものの、少額から投資をすることができるため注目が集まっているのは事実です。比較的挑戦しやすい投資なので、これから挑戦しようと思っている方は検討してみてはいかがでしょうか。