
6月8日(水)に中国関税総署が貿易統計を発表しました。
それによると5月の輸出は前年比-4.1%でした。これはコンセンサス予想-3.6%より少し悪い数字でした。また輸入は-0.4%で、コンセンサス予想-6.0%より良かったです。
上のチャートからもわかるように、このところ中国の輸出、輸入ともに伸び悩んできました。とりわけ輸入の落ち込みが目立つわけですが、これは資源・素材価格の下落が一役買っていると思います。
同じデータを、前年同期比で示すと、下のようになります。
輸入に関しては、だんだん減少幅が改善しつつあるように見えます。
輸入は輸出の先行指標です。また内需の改善を反映しているという風にも解釈できると思います。
去年以降、中国経済の鈍化は世界の投資家の懸念のひとつでしたが、中国の輸入に底打ちの兆しが見えることは、歓迎すべき展開だと思います。