米国第2四半期決算発表 銀行セクターのトレード・チャンス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

これまでの銀行決算のまとめ

先週から米国は第2四半期決算発表シーズンに入っています。これまでにJPモルガン、シティグループ、ウエルズファーゴ、バンク・オブ・アメリカの各行の決算が発表されました。
そこで各行の決算に共通することは:

  1. 債券のトレーディングが思ったより好調
  2. シェール企業への貸付の問題は一段落
  3. 住宅ローン、クレジットカードなどの消費者ビジネスは好調

という点です。

債券のトレーディングは相場環境に左右されやすいです。
つまりある銀行が良い決算を出したなら、他も、おしなべて良い決算になりやすいということです。
ゴールドマン・サックスの決算発表は19日、モルガン・スタンレーの決算発表は20日ですが、たぶんこれらの投資銀行も債券部の成績はOKでしょう。

原油価格は2月に34ドルの安値を付けて以降、反発局面を迎えており、現在は45ドル前後で推移しています。そのチャンスに、シェール企業は、公募増資で資本を強化するとともに、銀行との間で、信用枠を再交渉することが出来ました。このためシェール企業の大量倒産のリスクはかなり減りました。

現在の超低金利は、お金を借りる側にとって、まるで天国に居るような素晴らしい環境です。
リーマンショック以降、アメリカの消費者は家計の負債を圧縮してきたのですが、ここへきて低金利を利用して住宅ローンの借り換えをするとか、自動車ローンで新車を買うなど、借金に対する姿勢が積極的になっています。

このことを反映し、消費者向けのローンのボリュームは良い感じで伸び始めています。

無論、個人の借り手の中には信用力の低いリスキーな借り手も居ます。したがってローンの残高の増加は、ゆくゆく支払い遅延や焦げ付きが増えることになると思われます。しかし、そうなってしまう前のしばらくの間は、銀行の利益は伸びやすいです。

一例として、下はバンク・オブ・アメリカの消費者融資損金計上比率ですが、0.76%と、焦げ付きは、まだ極めて低い水準です。

 

バンク・オブ・アメリカの消費者融資損金計上比率

 

金利環境と銀行収益の関係

銀行の収益は長期金利と短期金利の金利差で、かなり決まって来ます。いまのように長短金利差が小さいときは、銀行にとって儲けにくい局面です。

しかし今年後半から来年にかけて連邦準備制度理事会(FRB)が利上げするというシナリオ下では、この長短金利差は拡大しはじめることが予想されます。そのシナリオでは銀行の利ザヤを示す純金利マージンも拡大しやすいです。

つまりもし米国の景気が今後もゆっくりと拡大してゆくというシナリオを想定するのであれば、近く銀行株が人気化することも考えられるのです。

 

金利差拡大をETFでトレードするなら

Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETFというのがあります。そこに組み込まれている上位10銘柄は、下の表の通りです。

銘柄 コード 組み入れ比率
バークシャー・ハサウェイ BRK.B 6.94%
ウエルズファーゴ WFC 5.93%
JPモルガン JPM 5.78%
ビザ V 3.94%
バンク・オブ・アメリカ BAC 3.74%
シティグループ C 3.33%
マスターカード MA 2.94%
USバンコープ USB 1.79%
ゴールドマン・サックス GS 1.78%
サイモン・プロパティーズ SPG 1.70%

もし皆さんが(米国の経済は底堅く、FRBは、ゆくゆく利上げを迫られる)というシナリオを描いているのであれば、今日紹介したETFがひとつのトレード機会を提供していると思います。

  

コメントを残す

*