米国がリセッション入りする可能性について

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ISM非製造業景況指数

レイバー・デー明けの9月6日に8月のISM非製造業景況指数が発表され、コンセンサスの54.9に対し、51.4と悪い数字でした。

この数字が予想外に悪かったため、9月21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの線は、ますます期待薄になりました。

それはそれとして、(ひょっとすると米国経済がこのままリセッション入りするのではないか?)という声が聞かれ始めました。

そこで今日はこの可能性について考えてみたいと思います。

 

そろそろリセッションが来てもおかしくない?

まず全米経済研究所(MBER)によると第二次大戦後アメリカでは11回、リセッション(景気後退)がありました。そして平均するとそれは11.1カ月続きました。

景気後退開始 景気後退終了 景気後退期間(月) 直前の拡大期間(月)
1948年11月 1949年10月 11 37
1953年7月 1954年5月 10 45
1957年8月 1958年4月 8 39
1960年4月 1961年2月 10 45
1969年12月 1970年11月 11 106
1973年11月 1975年3月 16 36
1980年1月 1980年7月 6 58
1981年7月 1982年11月 16 12
1990年7月 1991年3月 8 92
2001年3月 2001年11月 8 120
2007年12月 2009年6月 18 73

現在の拡大期間では既に84か月が経過しています。

1981年のリセッションを最後に、米国は長期に渡って金利が低下傾向を続けており、それ以来、次のリセッションが来るまでの間隔も長くなっている印象があります。

実際、第二次大戦後全期間での次のリセッションが来るまでの間隔は平均すると58.4か月でしたが、1981年以降はそれが95.3か月になっています。

それと比べれば現在は未だ84か月なので、単純にこれを当てはめれば来年の秋まではリセッションが来ないと言えなくもありません。

 

大統領選挙後はリセッションになりやすい?

次に大統領選挙との絡みですが、上の表中、太字でハイライトしたのは大統領就任後半年以内にリセッションが始まったケースです。全部で4回あります。

第二次大戦以降、大統領選挙は全部で17回あったことを考えれば「大統領が代わったタイミングで、必ずリセッションが来る」という風には言えないと思います。

 

政策金利とリセッション

もうひとつ指摘すべき点として、現在の米国の政策金利(0.50%)は、極めて景気支援的だということです。

過去のリセッションの開始を調べてみると、その前に必ずFRBがインフレを冷やすために数次に渡って政策金利を利上げしており、現在のように緩和的な政策が維持されたままの状態でリセッションに突入したケースは第二次大戦後皆無でした。

このことからも、まずは景気の過熱とインフレの進行、そしてそれを防ぐための利上げをした後にリセッションがやってくると言う、教科書通りの展開を今回も想定した方が無難だと思います。

マネーハッチ   

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