3月21日に終了する連邦公開市場委員会(FOMC)にむけて

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0.25%の利上げは織り込み済み

32021日の2日間に渡って今年2回目の連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。今回は今年8回あるFOMCのうち第2回目です。

今回、米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レート(略してFFレート)は0.25%引き上げられ、1.75%になると大方の市場参加者が予想しています。下はこれまでのFFレートの推移を示したチャートです。

今回の利上げサイクルは201512月から始まっており、今週0.25%の利上げがあり、1.75%になったと仮定して、通算6回目ということになります。その時点での利上げ幅は合計で1.625%になります。

これをリーマンショック前の利上げサイクルと比較すると、前回は20047月から20077月までの間に政策金利は1%から5.25%に上がりました。つまり利上げ幅は合計で4%を超えていたのです。

言い換えれば前回の利上げサイクルでは今回よりも遥かに急ピッチで利上げが繰り返されたということです。

今回、6回目の利上げにもかかわらず、(利上げが景気の息の根を止める心配は無い)と大方の市場参加者が考えている理由は、この大変ゆっくりした利上げペースにあります。

記者会見

今回のFOMCでは声明文の発表後にジェローム・パウエルFRB議長の記者会見がセットされています。パウエル議長にとって初のFOMC記者会見です。ただし、パウエル議長は既に議会証言など、公の場でのスピーチを数多くこなしているため、今回の記者会見でも危なげない答弁をすることが予想されます。

経済予想サマリー

今回のFOMCでは声明文に添付される資料として「経済予想サマリー」も発表されます。これは「SEP」と略されることもありますし、「ドットプロット」と呼ばれることもあります。

そこではFOMCに参加したメンバーがそれぞれ政策金利や経済指標に関する予想値をグラフに落とし込んでゆき、参加者の平均値を計算するわけです。

下は前回(201712月)の「経済予想サマリー」でのフェデラルファンズ・レートのコンセンサス予想です。

2018年末の時点でのコンセンサス予想は2.1%となっています。つまり今年は23回の利上げを織り込んでいるわけです。この数字が変動するかどうかに注目してください。

次に経済予想サマリーでは米国のGDPに関するFOMCメンバーの予想値も掲げられています。2018年末のコンセンサスは2.5%になっています。 

次に失業率の予想は下のチャートのようになっています。

さらにFOMCに出席するメンバーが重視するPCEコア・インフレの予想は下のようになっています。

いずれにせよ、今回のFOMCでは大きな波乱は予想されません。米国経済は好調ですし、インフレに対する見通しも安定しています。これらは株式にとっては好ましい環境と言えます。