雇用統計は弱かった FRBの「次の一手」に対する市場の見方は先週一週間で激変した

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

1.非農業部門雇用者数

11月の非農業部門雇用者数はコンセンサス予想19.8万人より弱い15.5万人でした。

過去の非農業部門雇用者数は若干下方修正されました。

 

2.失業率

失業率は予想に一致する3.7%でした。

 

3.平均時給

11月の平均時給は6¢上昇しました。これは予想よりやや弱かったです。

また10月の平均時給も1¢下方修正されました。
これらのことを総合して考えると今回の雇用統計は弱かったと言えます。

 

4.12月19日の連邦公開市場委員会はどうなる?

さて、金曜日の弱い雇用統計を受けて市場関係者は連邦準備制度理事会が今後の利上げのペースを大幅に鈍化させることを織り込んでいます。

次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は1219日ですがそこでは71.5%の確率で0.25%の利上げがあり、アメリカの政策金利であるフェデラルファンズ・レート(=略してFFレート)は2.5%になると予想されています。

問題は「その次」です。

9月のFOMCの声明文に添付された「経済予想サマリー(SEP)」では2019年の利上げ回数として2.4回の利上げがあるというのがFOMCメンバーのコンセンサスでした。

しかし市場関係者は「2019年の利上げ回数は、せいぜい1回」という考え方に変わって来ています。

言い換えれば「次回のFOMCで最後の1回の利上げをすれば、あとは当分様子見だ」というシナリオが支配的になっているのです。それを英語では「ワン・アンド・ダン(one and done)」と言います。

別の言い方をすればFRBの「次の一手」に関する市場の見方は先週一週間で激変したということです。

これを為替という観点から考えればドル安要因だと思います。