8月のISM製造業景況指数はショッキングな悪さだった 米国経済、米国株に対するスタンスを弱気に変更

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■ISM製造業景況指数が悪化

8月のISM製造業景況指数は予想51.1に対し49.1でした。
これは予想を大きく下回るショッキングな数字だと言えます。ISM製造業景況感指数は50以上であれば景気が拡大、それ以下であれば景気が縮小していると解釈しますが、過去35か月連続して50以上だった同指数は初めて縮小したわけです。

特に新規受注が7月に比べ-3.6ポイントの47.2と悪かったです。同様に雇用指数も-4.3ポイントの47.4でした。
さらに輸出は-4.8ポイントの43.3に落ち込んでいます。
これらの要因が8月のISM製造業景況指数の悪化の原因です。

■ISMによる寸評

今回の数字が悪くなったことに関し、ISM(米サプライマネージメント協会)は「アンケート回答者の間で景気に対する信頼感が低下した」と述べました。米中貿易戦争が影を落としていることは疑いもありません。

セクター別では拡大をみたセクターはテキスタイル、家具、食品・飲料・たばこ、木材製品、石油・天然ガス、機械、化学などでした。

逆に縮小を見たのはアパレル、革製品、金属加工、輸送機器、金属、プラスチック、製紙、電気、家電、部品などでした。

■投資戦略

これまでアメリカ経済は欧州や中国に比べて明らかに優位に立っていました。しかし米中貿易戦争の敵対的なレトリックは、ここへきてアメリカのメーカーの担当者のマインドに暗い影を落とし始めています。

つまりドイツがそうなっているように、アメリカの製造業もこのままではリセッションに突入してしまう恐れが出てきているのです。

これまで私はアメリカ経済ならびに米国株式に関しては楽観的なスタンスを堅持してきましたが、そろそろ中立から弱気に転じるべき時が来たと思います。