フェデラルファンズ先物価格は0.25%の利下げをもってほぼ打ち止めとなることを示唆

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フェデラルファンズ先物価格は10月30日の連邦公開市場委員会での0.25%の利下げをもってほぼ打ち止めとなることを示唆

■今回のFOMCで利下げは終わり

アメリカの政策金利はフェデラルファンズ・レートです。略してFFレートと呼ばれます。FFレートには先物があり、Globexで取引価格が確認できます。そこでの取引価格から逆算される次の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は10月18日現在で91.4%となっています。

上のチャートのグレーの部分を見てください。現在のFFレートは2.00%ですから1.75%というのは0.25%の利下げを意味します。

実は1.75%が確率的に最大値となっているのは10月30日のFOMCに限らず、その次の12月11日、さらに来年の1月29日、3月18日でも同様です。言い換えれば10月30日のFOMCでの利下げが今回の利下げサイクルの最後になるわけです。

その後連邦準備制度理事会(FRB)は水平飛行、すなわちFFレートを1.75%に維持したまま様子見を続けるというのが市場参加者のコンセンサスです。

今回の利下げサイクルはFFレートで2.5%が起点でした。0.25%刻みで3回の利下げをすることになります。これはアラン・グリーンスパン議長が1995年に行った「予防的利下げ」のシナリオと同じであり、あのとき米国経済はソフトランディングに成功し、再加速しました。

もし今回の利下げサイクルもFFレートの先物価格が示唆するように今回で打ち止めになるのであれば景気は再び拡大へと転じる可能性もあります。その場合、セクター・ローテーションの観点からはハイテクや金融に物色の矛先が回ることも予想されます。

■FFレート利下げ確率の計算方法

さて、FFレートの確率に関しては5年ほど前にインヴァスト証券のWebセミナーで解説したのですが、暫く時間が経っているので、概略をもう一度説明しておきましょう。

まずフェデラルファンズ・フューチャーズ(先物)の価格は、こんな風になっています。


(価格取得2019年10月18日)

織り込まれたフェデラルファンズ・レートの算出計算式は:

100-FFレート先物価格

になります。上の表で2020年10月のFFレート先物価格を拾うと98.1675になります。これを上の式に代入すると100-98.1675=1.8325になります。

次に織り込まれた確率の算出式は:

(先ほどの解-現在のFFレート)÷(引き下げ後のレート-現在のFFレート)

になります。すると:

(1.8325-2.00)÷(1.75-2.00)= 67%

となります。なお先物の限月の最終取引日とFOMCミーティングの日付は必ずしも一致しません。だからここで計算された確率はあくまでもおおよその目安だと思ってください。

またFFレートのシナリオは単に1.75%だけではなく1.5%や1.25%などいろいろ考えられるので、それらの組み合わせを全て計算するのは骨が折れます。

むしろ我々トレーダーの目線からは「市場がどれだけ利下げを織り込んでいるか?」の度合いを大掴みに知ることが重要であり、それは上に示したように先物価格から逆算する方法があることだけを理解すればじゅうぶんです。

そこですでにそれが計算してある無料サイト「CME FedWatch Tool」を確認することをお勧めします。