世界の製造業購買担当者指数は低迷

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■世界の製造業購買担当者指数は低迷

4月1日(火)世界の3月の製造業購買担当者が発表されました。JPモルガン・グローバル製造業購買担当者指数は47.6と2月の47.1から少し回復しましたがそれは外出禁止令が解除された中国における指数が改善したためです。また今回の発表では東南アジア諸国の指数の悪化が目立ちました。

■中国の製造業購買担当者指数

中国は世界に先駆けていち早く武漢などで外出禁止令を敷きました。いまそれが解除され、労働者が工場に戻りつつあります。それを受けて中国の3月の製造業購買担当者指数は50.1と2月の40.3から大幅改善しました。

指数の細目を見ると生産指数が急改善しました。その反面、中国以外の各国がいま外出禁止令を出し始めている関係で世界的に需要は大きく落ち込んでいます。折角中国が外出禁止令を解除したにもかかわらず今度は中国のお得意先である世界の経済の見通しが新型コロナウイルスで不透明になっており、中国はその影響をもろに受けているわけです。サプライチェーンは乱れており部品が納入されるまでのリードタイムは延びています。

■ユーロ圏製造業購買担当者指数

3月のユーロ圏製造業購買担当者指数は44.5と2月の49.2から悪化しました。

特にサプライヤーからの部品の納品が遅れており、それが生産指数を押し下げる効果がありました。従業員の解雇をする企業も散見されました。全ての国々で2月の数値を下回りました。これは珍しい出来事です。普段ならどれだけ景気の見通しが不透明であっても一つや二つ指数が上昇を見ている国があるケースが多いのですが、今回は見事に全部ダメでした。特にドイツの輸出指数の悪化が目立ちました。

■米国ISM製造業景況指数

3月の米国ISM製造業景況指数は予想44.8を上回る49.1でした。

細目を見ると新規受注指数は42.2と大きく落ち込んでいます。

細目を見ると新規受注指数は42.2と大きく落ち込んでいます。

その反面、材料納期指数は65と高い数値を示しました。これはサプライチェーンの乱れが原因であり「悪い上昇のしかた」だと言えます。

今回のISM製造業景況指数は一見すると良い数字のように見えるのですが中身は悪かったです。

■総括

4月1日に発表された世界の製造業購買担当者指数は中国の外出禁止令解除の影響で改善しているように見えたのですが丁寧に各国の中味を追ってゆくとあちこちで深刻なスランプが見られました。今後もさらに数字が悪化することが懸念されます。