失業率は急上昇、低賃金労働者が統計から外れたことで平均賃金は急上昇

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■非農業部門雇用者数

先週金曜日に発表された非農業部門雇用者数は予想-2200万人に対しー2053万人でした。

過去の数字に関しては次のように改訂されています。

産業別の雇用ではレジャー・ホスピタリティが-765万人、小売業が-211万人、ヘルスケア・ソーシャルアシスタントが-209万人など、サービス業の落ち込みが酷かったです。

■失業率

失業率は予想16.0%に対し14.7%でした。

この失業率は1948年に観測が始まって以来、最悪の数字でした。男性の失業率は13.0%、女性の失業率は15.5%でした。ティーンエージャーの失業率は31.9%でした。白人の失業率は14.2%、黒人は16.7%、アジア人は14.5%、ヒスパニックは18.9%でした。

■平均時給

平均時給は+$1.34でした。

今回、平均時給が跳ね上がった理由は、低賃金のウエイトレスのような仕事における失業が急増したため、全体として平均値が上昇したことによります。

■労働力率

労働力率は大幅な低下を見ています。

この数字は1973年1月以来の悪い数字です。

■労働省のデータ収集について

普通、家計への調査(Household survey)は訪問、ならびに電話インタビューで実施されます。しかし新型コロナウイルスの関係で訪問による聞き取り調査は中止されました。

調査の回答率は70%でした。これは通常より13%低かったです。

雇い主への調査(Establishment survey)のうち5分の1は通常労働省地方出張所にて行われますが新型コロナウイルスの関係でそれらの出張所が閉鎖されたため、電話、ならびにオンラインでの回答となりました。回答率は74.9%で、これは新型コロナウイルスの前とほぼ変化ありません。

なお雇い主への調査で、自宅待機になり実際には労働していないにもかかわらず賃金だけは雇い主が保証しているケースでは「雇用されている」とカウントしました。レストラン、小売店などが閉店しており雇い主の側で「解雇はしていないけれど今は無給で自宅待機してもらっている……」と考えている労働者に関しては賃金が払われていない点に注目し、「失業した」という風にカウントしています。