雇用統計はポジティブ・サプライズだった

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■雇用統計はポジティブ・サプライズだった

6月5日(金)に発表された雇用統計は全体としてポジティブ・サプライズでした。これを受けて米国株式市場はダウ工業株価平均指数が+3.15%、S&P500指数が+2.62%、ナスダック総合指数が+2.06%と急騰しました。

■非農業部門雇用者数

5月の非農業部門雇用者数は予想-800万人に対し250.9万人でした。これは1948年以来最大です。新型コロナウイルスで閉鎖されていたレストラン・バーが再開したことで140万人の雇用を創出しました。

なお3月と4月の数字はそれぞれ下方修正されました。

■失業率

5月の失業率は予想19.8%に対し13.3%でした。

人種別の失業率は下のチャートのようになっています。ヒスパニック、黒人の失業率が高いです。

いま全米各地で人種差別に反対するデモ行進が起きていますが、その一因は肌の色による雇用機会の格差にあると指摘されています。

次に学歴別の失業率を掲げます。

今回の景気後退が低学歴のワーカーにとりわけ過酷だった様子がわかります。

■平均時給

平均時給は4月に1ドル35セント急上昇したあと、5月は逆に29セント下落しました。

4月に平均時給が急上昇した理由は新型コロナウイルスでレストランや小売店が閉まり、低賃金のウエイトレスなどの職が失われたことで逆に平均値は上昇したことによります。今回、一部のウエイトレスや売り子が職場に戻った関係で、平均値は押し下げられました。

■まとめ

今回の雇用統計は予想されていたほど酷い数字ではありませんでした。外出禁止令の解除でサービス産業に従事するワーカーが職場に戻り始めたことが数字改善の主因です。今後もこの改善モメンタムを維持できるかに注目したいと思います。