中国の製造業が2011年1月以来の明るい見通し 資源国に注目!

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■7月財新製造業購買担当者指数は強かった

7月の中国の財新製造業購買担当者指数は52.8と強い数字でした。

これは2011年1月以来最高です。中国の財新製造業購買担当者指数は過去10年近く48を下限、52を上限とする狭いレンジの中で推移してきました。

今年2月に武漢で発生した新型コロナでこの均衡が破られ、指数は40.3まで瞬間的に突っ込みました。しかし3月には50.1まで戻し、その後も上向いています。

中国の財新製造業購買担当者指数はリーマンショックの時も短期的に突っ込んだ後、ショック前の水準をすぐ回復しただけでなく、それより更に上まで上昇しました。つまり今回もそれと同じ感じで「危機以前よりも良い」水準に来ているのです。

これは「新型コロナ・ショックに対する反動」であり、すぐに元の48から52のレンジの中に収まる可能性も高いと思います。

それを断った上で、足下の購買担当者指数の好調は注目に値すると思います。

 

■輸出指数は振るわないが国内の需要ならび生産は好調

今回の製造業購買担当者指数の細目を見ると新規輸出受注は未だ50以下であり、新型コロナ前の水準に戻っていません。つまり世界経済は未だ新型コロナと戦っているのであり、それが原因で経済は低迷しており、従って輸出も振るわないということです。

 雇用指数も新型コロナ前は50を超えていたのですが今は未だそこまで回復出来ていません。経営者は採用に関しては未だ慎重な態度を取っているわけです。

 その一方で国内の需要ならびに生産は好調です。増産のための仕掛け品の購買も拡大しており仕入れコストも押し上げられています。原材料価格にも回復が見られます。

 

■中国の製造業と緊密な関係にあるオーストラリアでも指数は改善

このことは中国の製造業と緊密な関係にあるオーストラリアの製造業購買担当者指数でも確認できます。7月のオーストラリア・コモンウエルス銀行製造業購買担当者指数は54.06月の51.2より大幅な改善を見ました。7月の水準は新型コロナ前の水準(50)を超えており、201812月以来の高い数値でした。

 

■同様のことはブラジルにも言える

同じく中国の製造業と結びつきの強いブラジルの7月の製造業購買担当者指数も58.26月の51.6から急改善、20062月の調査開始以来最高を記録しました。

ただ細目を見ると輸出需要は弱々しく、この回復が「だまし」であるリスクも未だ残っていると思います。

■まとめ

各国の7月の製造業購買担当者指数を見ると中国ならびに中国に対して素材を輸出している国々の指数改善が顕著でした。このことは、いわゆる「資源国」に対してもう少し注目すべきだということを示唆していると思います。