米国経済は順調に回復中 FRBは「次の一手」を温存

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■米国経済は順調に回復中

最近発表された一連の経済指標を見ると米国経済は順調に回復中です。

まず10月のISM製造業景況指数は59.3と9月の実績55.4を軽々上回りました。

(出典:ISM)

 

次に11月6日に発表された非農業部門雇用者数は予想を上回る63.8万人でした。

(出典:労働統計局)

 

10月の失業率も6.9%まで下がって来ました。

(出典:労働統計局)

 

■連邦公開市場委員会

先週開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では現行の政策金利0~0.5%が維持されました。新しい材料は何も出ませんでした。

強いて言えば次の12月のFOMCから、経済予想サマリー(SEP)の全てのデータをFOMC声明文が発表されるのと同じタイミングで開示することが約束されたことが新しい展開です。

FOMC後の記者会見では記者団から「今回の選挙の結果、財政出動が一段と実現しにくくなった印象があるけれど、その場合、連邦準備制度理事会(FRB)はもっと支援の緩和をするのか?」という質問が投げかけられました。

パウエル議長は、選挙の結果だけにとどまらず、新型コロナなど全ての外部要因を考慮しながら慎重に次の一手をうちだしてゆきたいという旨の答弁をしました。

それを断ったうえで、新型コロナに伴う経済の突然の「つんのめり」が引き起こす、さまざまなテールリスク(=稀に見る突発的なリスクのこと)はかなり後退したという認識を示しました。

■まとめ

米国経済は当初懸念されたよりずっと早いペースで、良い感じで回復しています。選挙の結果、財政出動は一段と難しくなった印象があり、その分、FRBに景気支援の役目を果たすプレッシャーが増大しました。ただテールリスクはかなり後退したので、いまはじっくり時間をかけ観察することに専念し、「次の一手」は必要なときまで温存する方針が打ち出されました。