
■ISM景況感指数
1月5日(火)に発表された12月の米国のISM製造業景況指数はコンセンサス予想56.5に対し60.7と強かったです。

(出典:ISM)
今回の数字は2018年8月以来で最も強い数字でした。
次にISM製造業景況指数の細目を点検します。
■新規受注
新規受注は11月の65.1から67.9へと上昇しました。

これで新規受注は7カ月連続して拡大/縮小の分水嶺である50を超えたことになります。石油・石炭、コンピュータ・エレクトロニクス、金属加工製品、輸送機器、化学、食品・飲料・タバコの各セクターが全て拡大しました。
■生産
生産指数は11月の60.8から64.8へ拡大しました。これは2011年1月以来で最も高い数字です。

■雇用
雇用指数は11月の48.4から51.5へ改善しました。

■総括
12月のISM製造業景況指数はとても強い内容でした。ただ米国経済に占める製造業の割合は微々たるもので消費やサービスの方が重要です。いま米国は新型コロナ第三波で酷い事になっています。加えてワクチンの注射は下方修正された政府のターゲットの僅か25%程度しか進捗していません。
つまり今回のISM製造業景況指数だけを見て(米国経済は安泰だ!)と勘違いしない方が良いでしょう。