
非農業部門雇用者数
1月の非農業部門雇用者数は予想17万5千人を上回る22万7千人でした。
上の平均値を計算すると、毎月、19万5千人の雇用が追加された計算になります。
業種別では製造業が+4万5千人と普段より強かったです。建設も+3万6千人で堅調でした。小売は+4万6千人でした。金融サービスは+3万2千人でした。
このように、給与水準の高い「良い仕事」の雇用が伸びているのは心強いです。
なお例年、2月の雇用統計発表時に過去数年の数字が改訂されます。下は過去12ヵ月分がどのように改訂されたかを示しています。
去年分の改訂を通算すると+8万5千人でした。ちなみにこれは前回、すなわち2016年2月の年次改訂幅と全く同じでした。
つぎに労働力率は0.2パーセンテージ・ポイント増の62.9%でした。
長期失業者はほぼ横ばいの190万人でした。これは失業者全体の24.4%を占めました。過去1年間での長期失業者の減少幅は24万4千人でした。
失業率は予想4.7%に対し4.8%でした。
これはやや落胆させられる伸びだったと言えるでしょう。
賃金上昇圧力が、まだそれほど強くないということは「FRBは利上げを急ぐ必要はない」と解釈出来そうです。
これは「今年最初の利上げは6月14日のFOMCだろう」というコンセンサス意見を補強する材料だと思います。