FRB高官の相次ぐ利上げ容認発言で3月15日の連邦公開市場委員会での利上げの線が濃厚に

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トランプ大統領議会演説の結果

2月28日に実施されたドナルド・トランプ大統領の議会演説は、とても好意的に受け止められました。

そのスピーチでは市場関係者が期待していたアフォーダブル・ケア・アクト(=オバマケア)に代わるヘルス・プランの具体案や税制改革法案などの話は出ませんでした。その意味では全くの肩すかしだったと言えます。

しかしトランプ大統領は、これまでの高飛車な態度をガラッと改め、議会と協力して問題解決に取り組んでゆく姿勢をアピールしました。

そのスピーチは高揚感があり、聴衆がアメリカの向かっている方向に関し、自信を抱くような内容でした。それは力強い経済成長をイメージさせ、ドル高、金利高を誘発しました。

FRB高官が相次いで利上げ示唆

この議会演説が無事終了したのを見届けた後、SF連銀のウイリアムズ総裁、NY連銀のダドリー総裁、ラエル・ブレイナード理事、フィッシャー副議長、そしてイエレン議長らが相次いで利上げを示唆する発言をしました。

これを受けて3月15日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は86.4%にジャンプしています。

市場参加者は、「ほぼ確実に3月15日に利上げが行われる」ことを織り込んだというわけです。

もし3月15日に利上げすることが出来れば、年内にもう2回程度利上げすることもムリではなくなります。

言い換えれば「2017年は3回の利上げ」という、去年12月のFOMCのドットプロットで示されたFRBメンバーによるコンセンサス予想(下のグラフ中2017年末の1.4%)が現実のものとなる可能性が増大したのです。

3月10日(金)には非農業部門雇用者数の発表があります。コンセンサス予想は19万人です。この数字が17万人を下回らない限り、3月15日の利上げは、ほぼ確実だと思います。

一方、長期債に目を転じると、過去5日間で米国10年債利回りは18ベーシスポイント上昇しました。これは大統領選挙の投票が行われた11月8日直後の利回り急上昇以来、最大です。

3月3日にシカゴで開催されたエグゼクティブ倶楽部の昼食会でジャネット・イエレン議長は「今は海外市場が安定している」ということを繰り返し強調していました。これは暗に(このチャンスに利上げを敢行しない手はない)ということをほのめかしていると受け止められました。

先週、これだけ劇的に利上げに関する期待が繰り上がったにもかかわらず、株式市場はしっかりしていました。つまりマーケットはこの利上げを歓迎しているということです。

マネーハッチ   

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