非農業部門雇用者数は9万8千人にとどまった 利上げを強行すると景気腰折れのリスクも

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雇用統計

47日(金)に発表された3月の非農業部門雇用者数は予想18万人に対し、わずか98千人でした。

一足先に45日(水)に発表された3月のADP雇用統計が26.3万人という大きなアップサイド・サプライズだったので、今回の98千人という驚くほど弱い数字に市場参加者は困惑しました。

産業別では2月に+59千人だった建設セクターの雇用が、3月はわずか+6千人にとどまりました。これは2月が異常な暖冬だったことの反動かもしれません。

また小売セクターは2月の-31千人に続き、3月も-3万人近い雇用を失いました。

小売業界は下院共和党が税制改革の一環として提唱している国境税調整が実施されると大打撃を受けることが懸念されています。このため、採用計画が普段より慎重になっていると思われます。

なお過去の非農業部門雇用者数の数字も下方修正(灰色)されています。

一方、失業率は予想の4.7%より良い4.5%でした。

労働力率は2月と変更なしの63%でした。

平均時給の上昇は+5¢にとどまりました。

今後のFRBの金利政策への影響

連邦準備制度理事会はここ数日、利上げだけでなく量的緩和政策で買い入れた債券の在庫圧縮も検討開始しています。

しかし先週の金曜日に発表された雇用統計を見る限り、本当にFRBのバランスシートの縮小を開始して良いのか、いささか不安になります。

折から長期金利は低下傾向にあり、実体経済が弱々しいことを示唆しています。

今、引締めを強行すれば、景気腰折れのリスクもあるのではないでしょうか?

  

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