先週の雇用統計はしっかりした内容だった ジャクソンホールでFRBのバランスシート圧縮開始時期が発表される可能性が高い

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雇用統計

84日(金)発表の雇用統計は、総じてしっかりした内容でした。 
まず非農業部門雇用者数ですが、予想18万人に対し、20.9万人でした。

過去の数字の改訂は、均してみると、ほぼ変化なしでした。(下グラフの「8月改訂」)

失業率は予想に一致する4.3%でした。

失業率が前月比でどれだけ改善したか? を示すと、下のようになります。

このところ、着実に改善していることが上のチャートから読み取れます。

 労働力率は0.1ポイント改善の62.9%でした。

注目された平均時給は9¢の改善でした。

また、5月と6月の数字も上方修正されました。このため今年に入ってからの賃金の伸び(黄色)は、全体にかなり底上げした印象を与えます。

 以上が雇用統計のあらましですが、総じて良い内容だったと思います。

ジャクソンホールに注目

8月の24日から26日まで、カンザスシティFRBの主催で、毎年恒例の経済政策シンポジウムが、ワイオミング州ジャクソンホールで開催されます。この経済政策シンポジウムでは、FRBの高官が、年後半から来年にかけての経済政策の基本方針をほのめかす場として注目されてきました。
今年の場合、FRBのバランスシート圧縮のタイミングが発表される公算が高いです。その開始時期は、9月になると思われます。

 FRBのバランスシート圧縮は、FRBが早晩着手しなければならない懸案事項であり、その開始時期の正式発表は、相場の大きな節目になると思われます。
すでにFRBはバランスシート圧縮のペースに関しては発表済みです。それによると最初の月に米国財務省証券の在庫は60億ドル、住宅抵当証券の在庫は40億ドル、それぞれ削減することになっています。言い換えれば合計金額は100億ドルです。 そして3か月に渡りそのペースが維持された後、削減額は財務省証券が120億ドル、住宅抵当証券が80億ドルへ増額されます。つまり合計200億ドルになるのです。

この後も、3か月ごとに削減額は増額されてゆきます。その様子をチャートにしたのが下です。

このバランスシート圧縮が実施されれば、それは金融の引締めが行われることを意味します。
したがって、マーケットがそのショックを受け止められるかどうか?さらに景気が腰折れしてしまわないかどうか?に注目する必要があります。

 

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