
連邦公開市場委員会の結果
連邦公開市場委員会(FOMC)が終了しました。
結局、今回は米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートに変更は無く、1.25%が維持されました。
FRBのバランスシート縮小は、予想されていた通り10月から開始されることが発表されました。
経済予想サマリー(SEP)では、GDPの上方修正とPCEコア・インフレ予想の下方修正がとりわけ目をひきました。
総評
まず経済予想サマリーの修正についてですが、「景気が強く、インフレが低く」修正されたということは、経済にとって歓迎すべき展開です。
長いこと懸案だったFRBのバランスシート縮小に、いよいよ来月から着手できることになったのも、「足ものとアメリカ経済はじゅうぶんに強い」という判断があってのことだと思います。
10年債利回りは、景気の先行きを占う一つの指標ですが、その利回りは2.27%に上がってきています。これは市場参加者の景気に対する考え方が、弱気から強気に転じたことの表れです。
これらのことはドル支援材料です。
従って目先はドル高の傾向が続くと予想されます。