9月の非農業部門雇用者数はハリケーンの影響で7年ぶりのマイナス 12月利上げは確実

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非農業部門雇用者数

106日に発表された9月の非農業部門雇用者数は予想の+8万人を下回る、-33千人でした。

非農業部門雇用者数がマイナスになるのは、実に7年ぶりのことです。
しかし今回の数字はテキサス州ヒューストンを直撃したハリケーン・ハービー、ならびにフロリダ州を襲ったハリケーン・アーマの影響を含んでいます。とりわけ飲食店や小売業はハリケーンで店舗の閉鎖を余儀なくされたため、非農業部門雇用者数の数字が押し下げられました。
レストラン部門の雇用は過去半年平均して+29千人で推移していましたが、今回は-105千人でした。

失業率

非農業部門雇用者数が事業主に対する調査であるのに対し、失業率は世帯調査です。
その世帯調査に基づくと、9月の失業率は4.2%でした。

また、9月だけで雇用は906千人の増加を見ました。失業率がこれほどまで低かったことは、ドットコム・ブーム直後の2001年まで遡らないとありません。

労働力率

労働力率は63.1%に改善しました。

平均時給

次に平均時給ですが、9月は前月比+12¢でした。

これはたいへん強い数字ですが、二つの要因が考えられます。

まず低賃金が多いレストランなどの雇用がハリケーンで減ったため、平均を押し上げる効果があったことが指摘できます。
次に普段なら比較的変動が少ない公共部門の平均時給が急上昇しているのが目をひきました。これはハリケーンに備え、電線の保全に駆り出されたこと、またハリケーン後に断線した電線の復旧作業で時間外労働が急増したことなどによると思われます。

まとめ

9月の雇用統計は、ハリケーンの影響で、いろいろな「雑音」を含んでいます。しかし、それらを除いて考えると、足下の雇用市場には大きな異変は出ていないと判断できます。

 このため12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは、ほぼ確実になったと言えます。