
11月の製造業購買担当者指数が発表された
先週、11月の製造業購買担当者指数が発表されました。ひとことで言えば欧州の製造業購買担当者指数の好調が目立ちました。
ユーロ圏製造業購買担当者指数
まず、ユーロ圏製造業購買担当者指数は60.1で、10月の58.5からジャンプしました。その理由は雇用、生産、新規受注、輸出が好調だったためです。国別でも偏りは無く、ユーロ圏の大半の国が経済活動の加速を経験しました。
なお、今回の60.1という数字はドットコム・ブームの頂点だった2000年4月以来、最高の数字です。
ドイツ製造業購買担当者指数
11月のドイツ製造業購買担当者指数は62.5で1996年に調査開始以来、歴代2番目に高い数字でした。
新規受注が拡大しており生産キャパシティも逼迫してきています。その結果、価格もしっかりしています。また生産が追い付かないので納期は遅れ気味になっており、メーカーは手持ちの材料や部品が払底しないよう、多めに発注することをしています。
米国ISM製造業景況指数
一方、アメリカに目を転じると11月の米国ISM製造業景況指数は10月の58.7より若干低い58.2でした。
細目では新規受注指数が64.0と10月の63.4から少し改善しました。
生産指数も63.9と高水準でした。
その他の国々
英国、日本の製造業購買担当者指数もそれぞれ58.2、53.6と好調でしたが、欧州に比べると、いまひとつでした。BRICsの製造業購買担当者指数ではブラジルの改善が目立ちましたが、後の国々は、まちまちでした。
まとめ
11月の製造業購買担当者指数ではユーロ圏経済の好調が強く印象付けられました。これはユーロの下支え要因です。