11月の雇用統計は13日のFOMCでの利上げを示唆

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11月の雇用統計が発表された

先週金曜日、11月の雇用統計が発表されました。おおむね予想通りの内容でした。このため1213日の連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りフェデラルファンズ・レートが0.25%引き上げられることがほぼ確実となりました。 

まず非農業部門雇用者数ですが予想の19.5万人を上回る22.8万人でした。

内訳的には製造業での雇用拡大が目をひきました。また臨時雇いも強かったです。
なお、過去の数字は9月が+2万人、10月が―1.7万人改訂されています。

失業率は予想に一致する4.1%でした。

労働力率は10月と変わらない62.7%でした。

平均時給の伸びは+5¢で、落胆すべき内容でした。

特に10月の数字が-1¢から-3¢に下方修正されたことが投資家の目をひきました。

これらの数字を見て判断するに、1213日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通り、0.25%の利上げが発表されると思います。

ただ来年の利上げに関しては、「3回の利上げがあるだろう」と言われているけれど、ひょっとすると2回になる可能性もあると思います。
それというのも賃金の伸びが+3%を下回っており、インフレ圧力が殆ど感じられないからです。

FRBの利上げによりイールドカーブ(利回り曲線)のショートエンドは少し持ち上がりましたが、依然として長期金利は低いままです。このためカーブ全体はフラットニング(平坦化)しています。
普通、イールドカーブがフラットニングするのは景気後退の前兆だと言われます。

今回の場合、そもそも絶対的な金利水準が極めて低いですし、利上げのペースはごく緩やかなので、この程度の利上げが景気の息の根を止めるとは思えません。つまり「フラットニング=景気後退」の法則は、当てはまる確証は無いのです。

しかしインフレ圧力がぜんぜん無いわけだから、FRBはあまり杓子定規に利上げを継続せず、一旦、休んだ方が良いのではないか?という議論も出来るわけです。
その場合、債券は買われ、株式も市中金利からの競争が和らぐので堅調に推移することが考えられます。ドルは売られるでしょう。