保有しているETFがまさかの上場廃止に!その時あなたがすべきこと

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証券取引所に上場し、株と同じように取引できる投資信託・ETF。過去10年、世界で最も成長した金融商品と言われており、投資信託同様色々な銘柄に分散投資ができるだけでなく、売買も株のように手軽にできる正に良いとこどりの商品で、日本でもじわじわと人気が広がっています。株と同じように上場している、ということは同じように上場廃止にもなるということ。この、【上場廃止】は株とETFでは少し意味合いが違います。もし自分の保有しているETFが上場廃止になったとしても株のように【上場廃止=倒産】ではないのでご安心を。今日はETFの上場廃止について解説します。

1.株の上場廃止とETFの上場廃止は全くの別物

株もETFも同じように取引所に上場しているため、上場廃止となる事がどちらにもあります。ところが、その意味合いは全く異なるため、きちんと理解しておいた方がいざという時慌てずに済みますよね。まずはそれぞれの商品にとっての【上場廃止】についてを解説します。

1-1. 株の上場廃止=倒産?

株が上場廃止になる理由はいくつかありますが、やはり一番最初に頭に浮かぶのは【倒産】ではないかと思います。比較的記憶に新しいもので言えば2010年にJALが上場廃止、事実上の倒産をしました。実際にはすぐに国からの資金を投入され会社は存続しましたが、当時の株は上場廃止日に紙くずとなりました。株の上場廃止決定は即ち自分が持っている銘柄が上場廃止日に紙くずになることを意味し、価格もその日に向けて急落していくため一刻も早く手放すことが必要となります。

 

上場廃止決定からほんの数日で価値がゼロとなったJAL(日本航空)株

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1-2. ETFの上場廃止は【繰上償還】

 では、ETFの場合はどうでしょうか。株を経験したことがある人なら、上場廃止と聞いただけでパニックを起こしてしまいそうになりますがどうかご安心を。ETFの上場廃止は投資信託の【繰上償還】と同じ意味を持ちます。

 

繰上償還とは・・・ファンドの運用資産が少なくなり効率の良い運用が難しくなった場合やファンドの投資目的を達成した場合などに、あらかじめ信託約款に定められた規定に基づき、信託期間の途中で運用を中止し、償還する(受益者(=ファンドの保有者)に受益権の口数に応じて信託財産を返還する)ことです。

http://www.daiwa-am.co.jp/guide/term/ka/kuria_1.html

そのため、株と違い上場廃止になった後も払い戻しをすることが可能です。

 

2.保有していたETFが上場廃止!その時あなたはどうする?

 とは言え、何もせず放置しているだけでは、ETFは払い戻しを含め勝手に現金化される訳ではありません。では、自分が保有しているETFが上場廃止になってしまった場合、具体的に何をすれば良いのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

 

2-1. 上場廃止のサイン

 上場廃止が決定する前に、上場廃止の恐れがある銘柄はまず【管理銘柄】に指定され、この銘柄は上場廃止の危険がありますよ~ということを周知されます。この時点では【管理銘柄】という分類になるだけで取引は通常通りできますし、一定期間管理銘柄になった後その指定が解けることもあります。

 

2-2. 上場廃止が決まったら

 その後上場廃止が決定すると、上場廃止日まで今度は【整理銘柄】に指定されて取引されます。どちらであっても、上場廃止日までは通常通り取引が可能なので、管理銘柄に指定された時点で早めにポジションを閉じてしまうのが最も手軽に資金を守る方法と言えます。

 

2-3. 上場廃止前に出来るだけ早く売却を

 では、うっかり上場廃止後まで持っていた場合はどうなるでしょうか?通常の株であればその時点でゲームオーバーとなってしまいますが、ETFの場合は運用会社指定の証券会社に対して買取請求を行い買い取ってもらうことになります。もし自分が指定された証券会社に口座を持っていない場合、この買取・換金のためだけに口座を開く必要があるので、やはり上場しているうちに売却した方が何かと安心です。

 

2-4. 資産は減ってしまう?

 先ほどのJALのチャートでも分かるように、株の場合は上場廃止が決まると、少しでも高く売り抜けようとする人たちの投げ売りが殺到し価格があっという間に急落していきます。ETFは、そもそもが原資産として金融資産を保有しているので、例えば日経平均株価に連動し、原資産に日経平均構成銘柄を保有している銘柄であれば、上場廃止決定後も値動きは日経平均に連動、実際に廃止した後も最終日の基準価格での払い戻しが行われます。

 

2-5. 上場廃止ってどれくらい起きるものなの?

 資産がゼロにならないとはいえ、予定外のタイミングで保有銘柄を手放さなければならないのはやはりできれば避けたいもの。

日本国内に限って言えば、2016年の1年で上場廃止となった銘柄はありません。といっても、日本のETF市場はまだ成長途中なので廃止の判断をする段階にないというのが大きな理由の一つです。世界単位で見れば、例えばETFの本場アメリカでは実に128ものETFが上場廃止を決めています。

 

2-6. 株に比べればETFの上場廃止は怖くない

 このように、ETFの上場廃止は、特に日本の中に限って言えば今のところあまり頻繁には起きていません。加えて、現物を原資産に保有している銘柄を選べば株と違い価値が大きく棄損される事もほぼないため、上場廃止のリスクとインパクトに関して少なくとも今の時点ではETFが安心、ということになりそうです。

 

【余談】株が上場廃止になるとどうなる?

倒産、清算、2期連続債務超過、有価証券報告書虚偽記載、株主数の不足など、何らかの理由で上場廃止基準に抵触し、証券取引所で売買されなくなることを上場廃止といいます。上場廃止が決まってから上場廃止日まで通常ストップ安を繰り返し、上場廃止日は10円以下での取引となります。上場廃止後は取引ができなくなり価値がゼロとなってしまうため、早めに売り抜ける必要があります。

 

3. 上場廃止銘柄を引き当ててしまわないためにできること

 株に比べれば上場廃止となってしまっても資産の棄損は限定的なETFですが、手間や長期的な資産運用を考えた場合やはり上場廃止は避けたいもの。では、そういった上場廃止銘柄を選ばないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

 

3-1.上位プロバイダ(運用会社)の 預かり資産が多い銘柄を選ぶ

 ETFの上場廃止の引き金となるのは、

①プロバイダ(運用会社)の倒産

②当該ETFに充分なお金が集まらない

などが上げられます。株へ投資する時もそうですが、いくらぱっと見た感じが魅力的に見えても聞いたこともない会社 が提供している銘柄は避けた方が無難。また、預かり資産が少ない銘柄も「不採算銘柄」として上場廃止される事があるので、銘柄選びの時はそこもチェックしておく必要があります。

 

3-2. 預かり資産の見方

では預かり資産はどこで見る事が出来るのでしょうか?ETFは保有している原資産の状況を含め原則として全ての情報を開示しています。なのでそれぞれの証券会社の取扱ページやYahooなどで見る事ができます。預かり資産は純資産と表現されている事もあるのですが、例えばYahooのページであれば下記の赤枠で囲んである部分で見る事が可能。(引用元)

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3-2. 定期的に資産状況や流動性をチェックする

 買った時にきちんと吟味して選んでいてもマーケットの状況が変わるのと同様ETFの状況も変化します。ETFは投資信託と違い、資産の状況などがリアルタイムで開示されているので、長期保有目的の場合でも時々は状況を確認するようにしましょう。

 

4.まとめ

 いかがでしたか?株の取引経験がある人にとっては、【上場廃止】はどきっとしてしまうワードですが、ETFの場合はそもそもの上場廃止の意味合いやその後の変遷が大きく異なります。正しい知識をつけていざという時に慌てないように備えておくと安心ですね。

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